動画広告の効果って?知らなきゃヤバい、動画広告で期待できる効果のまとめ

成長する動画広告市場の市場規模と成長背景についてのまとめ」で紹介させて頂いたように動画広告市場は、急速な成長をしています。しかし、動画広告が急速に成長する中で、「動画広告って本当に効果あるの?」、「動画広告をやらないといけない理由って何?」と疑問を持っている方も少なくはないのでしょうか?

今回は、動画広告に興味はあるけど導入を迷っている方に向けて、動画広告で期待できる効果について紹介していきます。

そもそも動画広告の目的は何⁉︎

Webマーケティングを行う中で、動画広告に限ったことではありませんが、何を目的に始めるかによって期待する効果も変わってきます。動画広告を行う目的は下記の2つに分けることができます。

①ブランディング動画(認知拡大)

ブランディング動画は、動画を利用して会社やサービス・商品のイメージ向上や認知の拡大に用いられます。近年、よく使われるのは採用でのブランディングで、企業の認知拡大やイメージ向上を目的に利用されるケースが増えています。

自動車や高級時計、飲料系など様々な業界でブランディング動画は使われています。

②購入促進用動画

イメージしやすいのは、テレビCMです。商品やサービスの紹介を行いながら、商品やサービスの購入促進を行う動画です。テレビCMですとコカ・コーラやファンタ、ビールなどのCMが代表例です。

夏の暑い日にビールのCMを見れば、ビールを飲みたいと思いますね。

動画広告を利用するメリットと他広告との違い

では、動画広告を利用するメリットは、どういったところにあるのでしょうか?他の広告とは何が違うのでしょうか?

動画広告は他広告とCTR(クリック率)が圧倒的に違う

上記は、米国の動画マーケティング会社“adform”が公表している「Degital advertising benchmark report」のデータから、「通常バナー(PC)」「通常バナー(SP)」「動画バナー」のそれぞれを、CTR(クリック率)で比較した図となります。

動画広告は、テキストバナーに比較し、クリック率が1.7倍の0.42%と高いクリック率であることが分かります。これは、100人にアプローチを行なった際に2クリックの差がでる計算です。1,000人であれば20クリック、10,000人であれば200クリックとその差はアプローチの母数が増加すればするほどに圧倒的な差になっていきます。

動画広告のCTR(クリック率)が違うのは、情報伝達量が多いため

1分の動画がユーザーに伝える情報量は、テキスト180万語、Webページ3,600ページに匹敵すると言われています。情報伝達量が多ければ、ユーザーの行動を喚起することが可能になります。

動画広告の凄いところは、これだけではありません。

その場で行動をしなかったユーザーにも影響を与えます。動画広告とバナー広告を比較した際にユーザーの記憶に残りやすいのは、動画広告というデータが出ています。バナー広告に比べ、動画広告の方がユーザーの記憶に2割り増しで記憶に残るのです。

動画広告はユーザーの購買行動にも影響を与える

電通とGoogleが共同調査した上記の資料によると動画を視聴したユーザーは、視聴していないユーザーに比べ、関与行動が1.8倍、購入意向も1.8倍というデータが出ています。

米国のアパレル通販会社である「Zappos」は、自社が保有するECサイトでの商品紹介に動画を用いることにより、CVR(コンベージョン率)を30%UPしました。Zapposのデータによると動画導入により、売上は平均で20~40%UP、簡単な説明動画がある商品のコンバージョンは、動画がない商品に比べて6%~30%高くなり、動画導入前より返品率が24%減少と動画を利用することにより、購買行動における全てのプロセスにおいて、動画が影響を与えていることが分かります。

動画広告はブランディングにも効果的

The Brand Value of Rich Media and Video Ads by doubleclicの調査によると、動画を視聴した人は、そうではない人に比べてブランドへの好感度が5倍になったというデータがあります。

企業のサービスや商品をユーザーが利用するにあたって、企業イメージは重要です。動画を活用することにより、ユーザーの企業イメージを変えることに繋がりますので、動画はブランディング要素でも活用するべきです。

動画広告の効果まとめ

  1. テキストに比べて動画広告はCTR(クリック率)が1.7倍
  2. 1分の動画は、テキスト180万語、Webページ3,600ページに匹敵する情報伝達量がある
  3. 動画はユーザーの購買行動に1.8倍の影響を与える
  4. 動画はブランドイメージを5倍も良くする

動画マーケティングの目的がブランディングでも購入意欲促進でも動画は非常に効果がある施策だということが分かります。うまく活用することにより、プロモーションの最大化や活性化を行うことに繋がりますので、動画マーケティング・動画広告を検討してみてはいかがでしょうか。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。