動画プロモーションで期待できる効果と支持率

リスティング広告、SEO対策、Facebook、Twitter、Instagramなど、様々なWebチャネルが台頭し、企業の経営者やWeb担当者は、何か1つだけを施策していれば集客が賄える時代ではなくなってしまいました。

多くの企業が、SEO対策も施策しているけどSNSまわりも施策している時代になってきました。それぞれのWebチャネルで、ユーザー属性の違いやチャネル毎の属性が違い、どのチャネルでどのような施策を行うかの選定がとても重要になってきています。

今回は、この動画プロモーションで期待できる効果をまとめましたので紹介していきます。

動画はユーザーの記憶に残る

エビングハウスの忘却曲線によれば、人は文字を記憶してもその20分後には42%を忘れてしまうと言われています。1時間後には52%、1週間後には77%を忘れてしまうそうです。

そして次にラーニングピラミッドのデータを参考に見てみますと学習における最も効果のある方法は、“人が教える”こととなっていて、Webコンテンツに置き換えたときに1番効果があるのが視聴覚の20%となっています。

また、1分の動画が伝える情報量はテキスト180万語、3,600ページに匹敵すると言われており、その情報伝達力も非常に効果的となっています。2014年~2016年あたりまでコンテンツマーケティングの主流であったテキストコンテンツは労力・コスト・反響獲得までの時間がかかるモノでした。3,600コンテンツを作成するのであれば、1コンテンツの作成時間を3時間として仮定しても、3時間×3,600コンテンツ=10,800時間も時間をかけているのです。1コンテンツが5,000円だとしても5,400万円のコストを使用していることになります。1分の動画を制作するのに数十万円~数百万円かかったとしても、その情報伝達力のコストを考えるのであれば、動画と広告を組み合わせてコストを使用した方が効果的と言えるでしょう。

動画はコンバージョンにも影響を与える

動画=効果が見えにくいというイメージを持っている方も少なくないですね。そんな方は下記のデータをご覧ください。

動画を観た後の商品購入率が1.68倍になったデータです。先ほどの情報伝達力のデータでも紹介させて頂いたように、動画は多くのことを伝えることができる分、ユーザーの購買意欲を促進することができるのです。

また、動画広告を視聴したユーザーの48%が3日以内に広告商品を購入しているというデータも出ています。

そして動画を視聴した内の38%が、誰かにその動画のことを直接話しています。動画視聴が商品の購入促進や実生活の会話される内容になってきているのです。

少し前までは、インフラが整っていなかったので3G回線では動画視聴をすることが困難でしたが、最近では4G回線などのネット接続のはやい回線が出たことにより、いつでもどこでも動画を視聴できるようになったため、ユーザーの購買促進を行えるまでになったと考えられます。

動画広告と他の広告との違い

ここまで読んで頂いた方は、何となくは動画の効果を感じて頂けていると思います。ここでは、動画広告とテキスト広告の違いを紹介していきます。

上記のデータは、通常のバナー広告(PC・モバイル)と動画バナー広告のCTR(クリック率)を比較したデータです。通常バナー(PC)が0.11%のCTR(クリック率)、通常バナー(モバイル)のCTR(クリック率)が0.27%に対して、動画バナー広告のCTR(クリック率)は0.42%と高いクリック率になっています。

Webサイトも動画も一緒ですが、ユーザーにみてもらわなければ、宝の持ち腐れです。クリック率の高く、ユーザーにみてもらえる機会の多い施策にコストをかけるべきなのです。

このCTR(クリック率)の差は、下記の図をみて頂くとわかりやすいと思います。

結論、情報量の伝達力というところになるのですが、オンライン上で商品を購入・利用してもらうということは、やはりどれだけの情報をユーザーに伝えられるかが勝負になりますので、その観点、動画は効果的と言えるでしょう。

動画に対するユーザーの支持率

動画に関しては、ユーザーの支持率も高いというデータが出ています。下記データは、コンテンツ種類別のユーザー支持率です。コンテンツマーケティングの中で、最も効果のあるコンテンツは動画というデータが出ています。

また、約4割の人がネット上で動画コンテンツをシェア(友人に教える・SNS上での共有)したことあるとも答えています。半数以上の人がスマホで動画を視聴していますので、一昔前までは、PCでインターネットを利用するケースが多かったですが、今は通勤時や移動時などの時間もインターネットに触れるようになっていますので、そのタイミングでユーザーの目に触れ、数多くのシェアを獲得している動画コンテンツに関しては、多くの人にアプローチをできるということがわかりますね。

最後に、、、

動画プロモーションは、Webコンテンツの中でも多くの情報量を伝えることができ、様々な効果が期待できます。チャネルが増加した現在のWebプロモーションマーケットでは、効果的かつ様々なチャネルを跨いだ費用対効果の高いWeb戦略が必要とされています。

動画は、Web上だけではなく、デジタルサイネージや街頭テレビ、今後は大型ショッピングモールなどのガラス面なども動画広告の広告枠へとなっていくことは明確です。成長するマーケット、動画は可能性を拡げるプロモーションです。既にやるかやらないかの施策ではなく、どうやるかが求められている施策ですので、まだ導入していない方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。