人事部必見!研修に動画を活用すべき理由と10のメリット

企業経営に必要不可欠と言われるヒト・モノ・カネの中でも人材は企業の財産であり、企業の存続・成長には欠かせない存在です。

多くの企業が、研修に力を入れ、社内外・ポジション問わずに社員研修に力を入れています。

その中で、最近企業の研修で関心が高まっているのが、研修動画です。今回は、研修に動画を活用すべき理由と10のメリットを紹介していきます。

研修に利用される3種類の研修用動画

研修に動画を利用するケースとしては、下記3種類の利用シーンが挙げられます。

① マニュアル動画
飲食店でアルバイトをしたことがある人であれば、接客時の対応や業務フローなどの動画をアルバイト初日に視聴させられた人もいるのではないでしょうか。

② ラーニング動画
学習の観点で利用されるタイプの動画となります。研修以外にも英会話学習などでもラーニング動画は活用されていますが、必要知識の学習を行うための動画となります。

③ メッセージ動画
企業のブランドメッセージやビジョンの紹介、企業文化の醸成などに利用される動画となります。

研修に動画を活用すべき理由

研修に動画を活用すべき理由は2つあります。

ユーザーの記憶に残りやすい

動画広告の効果って?知らなきゃヤバい、動画広告で期待できる効果のまとめ」でも紹介していますが、文字や画像で訴求するよりも動画を活用した方が、学習効果が高く、記憶に残りやすいと言われています。

分厚いマニュアル本を渡すよりも動画で学習をしてもらった方が生産的です。

コスト削減に繋がる

研修で一般的な講義型研修では、研修を行うたびに講師の人件費、会場などの場所代、時間的コストが発生しますし、研修手前の研修会社との打ち合わせなど、様々な面で時間とコストを消費します。

しかし、1度動画を用意してしまえば、時間も場所も回数も制限なく、必要なときに研修の学習や受講が可能になります。

研修動画の活用は広告を上回る

少し古いデータにはなってしまいますが、2013年に米国で調査されたデータによると動画を社員教育に取り入れている企業の割合は51%となっており、広告宣伝やITサポートなどよりも利用されているデータが出ています。

また、動画を研修に活用していない企業でも動画を今後、研修に活用しようと検討している企業も多いことが分かります。

研修に動画を活用すべき10のメリット

研修動画を取り入れる企業が増えている中、研修に動画を活用するメリットはどの部分なのでしょうか。ここからは、研修に動画を活用すべき9つの理由を紹介していきます。

1.スタッフのパフォーマンス向上が期待できる

スタッフは、所属する企業のビジョンや戦略、社会的価値や自身のポジション・役割への理解が深まるほど、自身が行う仕事に対して埃や満足感を感じ、仕事のパフォーマンスが上がると言われています。

テキストよりも深い理解度を図れる動画を用いることにより、テキストでスタッフに訴求を行うよりもスタッフのモチベーションを向上させることが期待でき、スタッフ一人一人のパフォーマンス向上により、会社全体の業績や生産性の向上に繋がる可能性があります。

2.時間や場所を選ばない

従来の講義型研修であれば、研修を受けるスタッフを1つの場所に集めないといけませんので、研修を受ける人数によっては、大きい会議室を用意しないとなりませんし、多くのスタッフの時間を取ることに繋がります。

しかし、動画であれば“いつでもどこでも”研修を受けることが可能になります。新卒社員や中途入社への新人研修に時間や場所を使っているのであれば、動画を用いることにより、時間と手間を削減することに繋がります。

3.コスト削減に繋がる

あなたの会社は、研修にどれくらいの費用をかけていますでしょうか?

人材育成・教育の部分にコストを惜しまずにかけることは非常に素晴らしいことだと思いますが、無駄にコストをかけてしまっている場合は、無駄なコストの支出にしか過ぎません。

何百人も参加する大手企業の研修であれば、講師を呼んで、講義型の研修スタイルで研修を行うことは、スケールメリットの観点で有効的でしょう。

しかし、数十名程度に対しての研修などでは、どちらにせよ費用は発生しますが、使い回しのできる研修動画の制作に費用をかけた方がいいと考えられます。

研修動画を用意することにより、研修会場の場所代、講師への費用、事前準備の工数などのコストを削減することに繋がるのです。

4.研修内容を事前にチェックすることができる

研修前、事前に人事担当と研修担当で研修内容の打ち合わせを行うと思いますが、どれだけ打ち合わせをしたとしても“思っていたのと違う”という場合は出てきてしまいます。

研修動画であれば、会社が伝えたいことや身につけてほしいことを動画内に凝縮できますし、事前にチェックを行うことができますので、思っていたのと違うというのは回避できます。

5.学習のモチベーションを維持しやすい

学校の授業で眠くなった経験はありませんか?

基本的に社内で行われる研修に関しては、受け身の姿勢でいるスタッフが多くいます。講師のスキルや研修内容にもよりますが、座学系の研修ですと飽きられてしまい、学習のモチベーションが持続されないことも想定されます。

動画であれば、音楽や効果音、CGアニメーションなどの演出により、視聴するスタッフの意欲を高め、高いモチベーションを持続させることができるでしょう。

6.研修レベルの標準化が行える

社外の講師や先輩社員が研修を行うと研修を行う側の能力やスキルによって、研修レベルが変わってしまいます。

ただし、動画であれば内容が変わることはありませんので、同一の伝達力で研修を行うことが可能になります。

7.研修期間の短縮に繋がる

決まった場所と時間に研修を行う場合、研修は決まった期間で進むでしょう。

動画を用いて、いつどこにいても研修動画に触れられる環境さえ用意しておけば、スタッフは好きな時間に研修を受けることができます。

電車の移動中、休みの空いた時間など、意欲の高いスタッフは研修動画の視聴を進めていくことでしょう。そうすることにより研修期間が短くなり、いち早く現場に出ることが可能になります。

8.研修動画からの拡がりが期待できる

研修動画を見て終わりではなく、研修の全行程として、テストを受けさせる、感想を書かせるなど、研修動画の視聴だけにとどまらない拡がりを期待できます。

また、1つの研修動画だけではなく、複数の状況に応じた研修動画を用意することにより、様々なストーリー性を持った研修動画を用意することができます。

9.研修動画は企業の資産になる

あなたの会社で5年前にどのような研修が行われていたか覚えていますか?

研修内容の議事録などは残っているかもしれませんが、その際の研修で、どのような内容の研修が行われ、どのような効果があったのかは、その時は会社の議題に上がりますが、あまり残っていないのが企業の実情でしょう。

研修動画であれば、データとして残すことができます。データとして残っていれば、どのような研修を行ったか知ることができます。

研修においても過去のうまくいったことやうまくいかなかったことを知り、研修の成果を最大化するためのPDCAを回すべきですので、資産となる研修動画は残していくべきです。

10.グローバルに応用できる

インバウンドの需要が高まり、海外に拠点を持つ会社も増えてきました。

その中で、各国の文化や距離の問題で、日本本社の想いが海外拠点に届いていないケースも散見されます。

日本と同じ水準の研修を行えない場合もありますし、逆に海外拠点の方が、研修水準が高い場合もあり、どちらにせよ教育水準に差が生まれます。

研修動画であれば、動画を多言語化すればいい話ですので、グローバルで同じ研修を受けることが可能になります。

まとめ

フェイストゥフェイスで研修を行うことも必要な場合もあります。

しかし、これだけインターネットが普及し、パソコンやスマートフォンがあれば、どこにいても情報を受け取ることができますし、研修自体も動画で済む内容の研修もあります。

研修動画を用いることにより、研修に多くのメリットをもたらすこともできますので、研修で悩んでいる人事部の方や経営者の方は、研修に動画を用いることを検討してみてはいかがでしょうか。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。