2017年7月20日に検索品質評価ガイドラインが大幅に改定されています。

以前の記事でご紹介した、Googleのコアアルゴリズムのアップデートにも関連性が高いため、改めて、今回の記事で検索品質評価ガイドラインが大幅に改定された内容をご紹介します。

検索品質評価ガイドラインとは

検索品質評価ガイドラインとは、簡単に言えば、Googleの検索結果の評価ガイドラインです。
Googleは検索結果の品質を外部の評価者に評価してもらっています。その際に使用される評価ガイドラインと思って良いでしょう。

しかし、検索品質評価ガイドラインは、全てユーザーに対して公開されるものではなく、一部分だけの公開となっております。

そこで、今回7月20日にGoogleが検索品質評価ガイドラインを大幅改定した内容が公開されています。

大幅改定された内容とは

前回行われた2017年3月の検索品質評価ガイドラインの内容は、誹謗中傷コンテンツ・暴力的なコンテンツを低評価にするといった内容でした。

その背景としては、日本ではWELQ問題を筆頭に、日本語検索品質改良が起こり、海外では、Facebookの偽コンテンツの配信等の問題を踏まえて起こったと思われます。

今回、これらの前回の検索品質評価ガイドラインの公開から変更された点は下図です。

検索品質ガイドライン変更点

上記から今回の評価軸において重要視されている内容は、「誰が書いている・言っている内容なのか」という点です。

E-A-Tの要素が大きく重要視されるようになっています。また、YMYLは継続して重要視され、「安全性」の項目が追加されました。

これらの、E-A-TとYMYLについて、説明していきます。

YMYLの変更点

YMYLは以前から重要視されており、検索品質評価ガイドラインの評価項目の一つです。

関単にいうと、人の人生を左右する、金銭的内容、健康に関する内容については、信ぴょう性を重要視し、厳しく評価していく、という内容です。

• ショッピングや金銭取引に関するもの
• 投資や税金、家の購入など資産運用に関するもの
• 医療、健康関連
• 政治や法律、新しい科学技術
• その他養子縁組、車の安全性など

引用:Google検索品質評価ガイドラインのYMYLについて

これらに加えて、以下の内容が追加されました。

一般市民にとって重要な意味を持つニュースコンテンツや公的情報ページなど。
その他は、臨機応変に判断ください。全てのニュースコンテンツや公的情報ページがYMYLに全て値するとは限らない。

つまり、米国大統領選の際に起こった偽情報や、日本で起こった健康・医療に関連するWELQ問題の背景を受けて、追加された項目といえます。

E-A-Tの変更点

今回の検索品質評価ガイドラインの大幅改定では、E-A-Tが特に重要視されていると想定されます。
Transactional Queryはその中でも重要視されており、「何かを受けたい」等のクエリにおける、検索結果のコンテンツに対して、「誰が行っている・発言している内容か」の信憑性が厳しく判断されます。

Googleの検索品質評価ガイドラインから一部抜粋すると、以下の内容が記載されています。

最高品質のコンテンツとは、専門性、権威性、信ぴょう性に優れているコンテンツです。
金融や法律、医療に関連する内容は、専門性が必要であり、そうでないコンテンツもあります。
専門性が必要でないコンテンツは、誰が伝えているのか、付加価値が必要です。
そのページにおける、根拠となる情報源、専門性、信ぴょう性はどこにあるか考える必要性があります。
引用:Google検索品質評価ガイドラインのE-A=Tについて

確かに、専門的な知識が必要な内容については、専門性がユーザーにとっては信憑性に繋がるため、高品質と判断されるでしょうし、専門的出ない内容は、付加価値がユーザーにとっては有益となるため、高品質と想定されると思われます。

いずれにしろ、情報源を明らかにすることが重要視されていくことは間違いないでしょう。

まとめ

今回の検索品質評価ガイドラインで注目すべき点は、やはりE-A-Tの要素が大きく重要視されている点です。
サイトオーナーは運営者名を公表するようにし、コンテンツに関してはできる限り、専門性、権威性、信ぴょう性を意識した、内容を心がける必要がありそうです。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。