2018年1月10日、Googleの公式ブログで、新しいSearch Console(サーチコンソール)のベータ版を提供するという発表がありました。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ

Google Search ConsoleはSEO対策や、オーガニック流入状況を確認するにあたり必要不可欠な無料で使用できるツールです。

今回は、新しい機能を旧機能と比較しながら、ご紹介していきます。

ベータ版で追加された新機能とは

結論、以下の6つの新機能がベータ版によって追加されました。

  • 検索パフォーマンス機能の拡張
  • インデックスカバレッジの詳細化
  • AMP(モバイルユーザビリティ)の詳細化
  • サイトマップの操作性の向上
  • URL検査
  • リンクレポートの追加

旧Search Consoleでも確認ができた機能が、より操作性、使用者への支援度合いが向上したと見受けられます。

検索パフォーマンス機能の拡張

旧Search Console 過去3カ月までの検索クエリが確認可能
新Search Console
(ベータ版)
過去16カ月までの検索クエリが確認可能

検索パフォーマンス機能で変更された点は、検索クエリの確認できる期間が3ヶ月から16ヶ月になった点です。

検索パフォーマンスこの機能の追加により、昨年度との比較が可能になりました。

旧Search Consoleで見れた3ヶ月の場合、トレンドの変化や季節的な要因などの判断が難しかったと思われます。

例えば、SEO対策をはじめた期間とはじめる前の期間で、どのように検索流入キーワードが変更したのか確認ができるようになります。

インデックスカバレッジの詳細化

エラー 何らかの理由によりインデックスに登録できなかったページ
有効(警告あり) インデックスに登録されているページですが、何らかの問題があり、Google側では、お客様での意図的なものかどうか判断できない
有効 インデックスに登録されているページ
除外 意図的にインデックスに登録されていないページ

インデックスカバレッジの機能は、Googleにページが登録されて、クロールされている状態か確認ができる機能です。新しいSearch Consoleでは、インデックスに登録されていないページの理由まで確認することができうようになりました。

インデックスカバレッジ

エラーや有効(警告あり)となっているページは修正が必要です。

「詳細」の欄からステータス状況と、エラーや警告の理由が提示されています。

各項目をクリックすると、対象URLとエラー、もしくは警告の理由が記載されていますので、それに沿って修正を行いましょう。

インデックスカバレッジ修正申請

修正を行った後は、「修正を検証」をクリックすると、Googleが検証を開始してくれます。

検証には数日かかる場合がありますので、ご注意ください。

システムと連携しているサイトなどで、よくインデックスされていないページや、インデックスされているが、空白のページが存在しているケースが多々あるかと思います。

エラーや警告の理由を確認し、Googleに正しく評価してもらえるように、確認されていない方は、早速確認してみてはいかがでしょうか。

AMP(モバイルユーザビリティ)の詳細化

旧Search Console AMPの登録数
新Search Console
(ベータ版)
AMPの登録数と問題点の提示

AMPとは、高速にモバイルページを表示させるための手法をあらわしています。

新しいSearch Consoleにより、Search Consoleを開いた状態で修正内容の確認から、修正完了後の再クロールのリクエストまで行うことができます。

AMP

こちらは、インデックスカバレッジと同様に、登録されていない理由まで確認することができうようになりました。

サイトマップの操作性の向上

旧Search Console インデックスに登録されたページ
新Search Console
(ベータ版)
インデックスに登録されたページ
インデックスに登録されなかったページとその理由が提示

こちらは旧Search Consoleと機能は大きく変更されていはいませんが、操作性が向上しております。

サイトマップの追加などが容易になっているように見受けられます。

こちらも実際に操作してみることをお勧めいたします。

URL検査

エラー 重大な問題があるため URL をインデックスに登録できません
有効 URL はインデックスに登録されており、Google 検索結果に表示される可能性があります
有効(警告あり) URL はインデックスに登録されており、Google 検索結果に表示される可能性があります。
ただし、ページに適用している拡張機能に問題があり、検索結果に表示されない可能性もあります
除外 この URL は Google 検索結果に表示されませんが、それはサイト所有者の意図によるものとGoogle は判断しています
代替え この URL は、同じページの代替バージョン セット内の 1 つです

参考:URL検査ツール

URL検査は、インデックスカバレッジと似ている面がありますが、特定のURLがGoogleにインデックスされて、クロールされている状態か検査することが可能です。

こちらもインデックスカバレッジと合わせて、理由まで確認することが可能ですので、エラーや警告がある場合は、修正が必要なため、タグ状況の見直しなどを行いましょう。

リンクレポートの追加

新しいSearch Consoleでは、リンクレポートの追加が行われています。

詳しくは、新Search Consoleにリンクレポートが追加!でご紹介しています。

まとめ

新しいSearch Consoleの機能により、昨年度との検索クエリの比較ができるようになったり、なにより使用者に対して支援している姿勢が見られるようになりました。

エラーや警告がでている理由が提示され、また修正後の検証まで一貫して行うことができる、利便性も向上したと感じられます。

今だ旧Search Consoleを使用されている方は、一度使用してみてはいかがでしょうか。

Googleもアップデートを繰り返している状況なので、新しい機能が発表された際は、実際に操作して慣れていく必要性がありそうです。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。