2020年までに、検索の50%が音声検索になる」と言われています。検索エンジンが音声検索に最適化され、検索エンジンの利用用途は今後も増加することでしょう。

その中で、SEO対策も音声検索を意識した対策を行う必要があります。今回は、「音声検索のSEO対策について、重要なポイント」を紹介していきます。

音声検索とは?

下記のCMをご覧になったことがある人も多いのではないでしょうか。

音声検索とは、名前の通りにスマートフォンやタブレット端末等のデバイスに音声を認識させる音声認識技術です。この音声認識技術を通して、各デバイスに人の声を認識させ、画面上にテキストを表示させます。

今までは、指でテキスト入力を行う必要がありましたが、人に話しかけるように検索をできるようになったことにより、検索の利便性が向上しました。

2016年のGoogle I/Oでは、Googleのモバイル検索の20%が音声検索になっていると、CEOのスンダー・ピチャイ氏が発表しました。スマートフォンユーザーの約1/5が音声検索を利用していることになります。

音声検索のSEO対策で重要なこと

前提として、本質的なSEOへの考え方は変わらないでしょう。

SEOで最も重要なことは、「ユーザーの検索意図を捉え、ユーザーが求める適切な情報を届ける」ことです。現在のテキスト入力の検索においても、スマートフォンの普及により、ユーザーの検索キーワードはロングテールワードに変化しています。

日本企業の多くが、SEO対策目的でコンテンツマーケティングを行なっているように、今後も価値ある適切なコンテンツは重要となりますので、基本的な概念は変わらないことを理解しておくようにしましょう。

音声検索では、ユーザーの検索意図を捉える難易度が高くなる

基本的な概念は変わらないと思いますが、より高度になるのは、ユーザーの検索意図を捉えることでしょう。

検索意図には、2つの要素があります。

  1. 求める内容
  2. 検索キーワード

1.の求める内容に関しては、テキスト入力検索と変わりはないと思いますが、検索キーワードは変わります。

例えば、テキスト入力の検索の場合、「高円寺 焼肉 人気」というロングテールワードで検索されることが今までは多くありましたが、音声検索では「高円寺で人気のある焼肉屋を教えて」といった話言葉に変わることが予想されます。

↓「高円寺 焼肉 人気」の検索結果

高円寺 焼肉 人気

「高円寺で人気のある焼肉屋を教えて」の検索結果

「高円寺で人気のある焼肉屋を教えて

上記2つの検索結果を見比べて頂くと分かりますが、話言葉の検索キーワードに変わるだけで、検索結果は変わります。

今後のSEO対策では、ユーザーがどのような言葉(キーワード)で音声検索を行うかを意識することが重要となります。

まとめ

音声検索の利用シェアが多くなったとしても、価値ある適切なコンテンツを配信する基本的な概念は変わりません。

ただ、ユーザーの検索する言葉(キーワード)を想定することは、より高度に求められるようになっていくことでしょう。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。