SEO対策を行う前に最低限チェックしておくべき競合サイトの分析ポイント

SEO対策を行う前に、競合サイトがどのような要因で、SEO上位表示を実現しているのか傾向を掴むことはとても大切です。競合サイトのSEO分析を行わず、キーワードの検索ボリュームだけを見てSEO対策を行なった結果、キーワード難易度が高すぎてコストを無駄にしたという話は良く聞きます。

そこで競合サイトのSEO分析を行うべきですが、どこをどう分析したらいいか分からないという人もいると思いますので、今回は「SEO対策を行う前に最低限チェックしておくべき競合サイトの分析ポイント」を分かりやすく説明していきます。

その①:SEO内部分析

SEOで競合サイトの内部分析をする際に最低限チェックしておくべき項目は以下となります。

  1. 検索キーワードの傾向
  2. 上位表示されているページの文字数
  3. 上位表示されているページの対象キーワード出現率
  4. 上位表示されているサイトのインデックス数
  5. titleタグ、descriptionタグ、h1タグの文字数
  6. h2タグやh3タグの使用頻度と使用傾向

箇条書きにされても分からない部分もあると思いますので、1つ1つ簡単に説明していきます。

1.検索キーワードの傾向

SEO内部分析や外部分析を行う前に、対象キーワードでどのようなサイト・ページが上位表示されているのかをチェックするようにしましょう。

例えば、「恵比寿 パーソナルジム」で検索した際に、SEOで1位と5位に表示されているのはコンテンツページで、2位〜3位は事業用ページ(ジム紹介ページ)です。対象キーワードの上位サイト・ページ傾向を掴み、どのようなサイト・ページであれば勝算があるのかを把握するようにして下さい。

2.上位表示されているページの文字数

文字数の多さだけでSEO上位表示されている訳ではありませんが、文字数の多い、情報量があるサイト・ページが上位表示されているキーワードがあるのも事実ですので、SEO上位競合サイトの文字数を把握するようにしましょう。

例えば、「恵比寿 パーソナルジム」で上位表示されているサイト・ページの文字数は以下のようになっています。

上記のデータから傾向を掴むと、上位表示されているコンテンツページ(1位・5位・7位)は文字数・情報量で上位表示されていて、事業用ページ(ジム紹介ページ)も一定の文字数・情報量が必要であるという仮説を立てることができます。

3.上位表示されているページの対象キーワード出現率

SEO上位表示に必要な文字数を把握した後には、上位サイトのキーワード出現率をチェックするようにしましょう。当たり前ですが、「恵比寿 パーソナルジム」で上位を狙うのに、「池袋 パーソナルジム」のキーワードを使用し、30,000以上のコンテンツページを用意したとしても「恵比寿 パーソナルジム」で上位表示はされません。

「恵比寿 パーソナルジム」で上位表示されるために、コンテンツページで戦うのであれば、「恵比寿 パーソナルジム」をどのぐらい散りばめる必要があるのかを把握するようにしましょう。(※基本的には、把握するだけでライティングの際には気にせずライティングして問題ありません。)

4.上位表示されているサイトのインデックス数

上位表示サイトのページ数も把握するといいでしょう。検索キーワードによっては、上位表示サイトのほとんどが、数万を超えるページを所有している場合もあります。その場合、新規サイトで戦うのは長い時間と労力を要します。

逆にページ数が少なくても上位表示されているサイト・ページがある場合には、新規サイトでも上位を狙える可能性がありますので、戦えるキーワードなのかを把握するようにしましょう。

5.titleタグ、descriptionタグ、h1タグの文字数

SEOにおいて、主要タグと言われるtitleタグ、descriptionタグ、h1タグは、そのサイトがどのような情報を配信しているかを検索エンジンに伝える大きな役割を持っています。

それぞれのタグで最適な文字数は公表されていますが、上位サイトがどのぐらいの文字数で各種タグを設置しているのか参考にするといいでしょう。

6.h2タグやh3タグの使用頻度と使用傾向

h2タグやh3タグもSEO対策においては、重要です。

h1→h2→h3と綺麗に配置されていれば問題ないですが、h1→h4→h3などの変則的なタグ設置を行なっているサイトもあります。上位表示されているサイトは、タグの配置も綺麗な場合が多くあります。

その②:SEO外部分析

SEO外部の競合分析を行う際にチェックすべきポイントは、以下となります。

  1. 上位サイトの被リンク状況
  2. 被リンク元のページ数・文字数
  3. 被リンク元のリンク設置方法

外部分析に関しましても1つ1つ説明していきます。

1.上位サイトの被リンク状況

まずはじめにチェックすべきなのが、上位サイトが被リンクを故意的に生成・設置を行っているかという点です。ブログや各種ポータルサイト(Naverまとめ/はてなブックマーク/Yahoo!知恵袋)やSNSなどの場合は、自然と付いたナチュラルリンクの場合が多いため、良いコンテンツをWebサイト内で配信し、ポータルサイトやSNSでブックマークやシェア、いいね!を獲得するようにするべきです。

あきらかに不自然なサテライトサイトからのリンク設置がされている場合は、被リンク施策を故意的に行っていると考えた方がいいでしょう。

上位サイトがどのようなカタチで被リンクを獲得しているのかを確認し、戦略立てを行うようにしましょう。

2.被リンク元のページ数・文字数

仮に被リンクを故意的に行なっているサイトが上位表示されている場合は、その被リンクサイトのページ数や文字数を確認するようにしましょう。

被リンク自体のコンテンツとしての質やキーワード比率などを見ることにより、被リンクが上位表示に影響しているのかを確認するようにしましょう。

3.被リンク元のリンク設置方法

被リンク設置の仕方にも様々な手法が存在します。1つのリンクからそのサイトだけにリンクが設置されているのか、それとも複数サイトにリンク設置されているのか、文章内でのアンカーテキストリンクなのか、それともバナーリンクなのか、上位サイトがどのようなカタチでリンク設置を行なっているかを確認し、SEOの戦略立てに活かすようにしましょう。

まとめ

SEO対策で上位を狙うには、徹底した分析と戦略立てを行い、運用していく中で効果測定をし、改善を繰り返していくことが重要です。

上位表示を実現するためのマニュアルはありませんが、Googleのガイドラインを主軸に、上位サイトの傾向を掴むことにより、上位表示の可能性は高くなります。

手間がかかりますが、SEO上位表示にはその手間をかけるだけの見返りがあります。本記事をSEO対策に有効活用して頂けますと幸いです。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。