日々、Googleは検索エンジンの利便性向上を目的とし、時代に合わせたアップデートを行っています。

今回は、2018年7月に起きたSEO最新ニュースを解説していきます。

2018年7月のSEOダイジェスト

7月5日(木):Search Consoleに新機能が追加

各ページのクロール、インデックス、検索結果の配信に関する詳細情報が得られる「URL検査」ツールが追加されました。

7月9日(月):スピードアップデートが全世界で実装開始

Webページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用するスピードアップデート(Speed Update)が、全世界で実装されました。

7月16日(月):サイト埋め込みGoogle MapのAPIキーが必須で有料に

GoogleマップをWebサイトに埋め込んでいる場合、グーグルの仕様変更により「APIキー」が必須となりました。

対応していない場合は7月16日から表示されなくなっています。ただし、実はすべての埋め込みGoogleマップが対象ではなく、そのままで問題ない場合もあります。

問題ある場合と問題ない場合は、それぞれ下記となっています。

  • 通常のGoogleマップから[地図を埋め込む]でページに設置したマップ : そのままで問題なし
  • グーグルの「Static Maps API」「Maps JavaScript API」「Maps Embed API」などを使って埋め込んでいたマップ :APIキー必須で新しい料金プランに

7月19日(木):画像検索の参照元URLが変更されました

Google画像検索専用の新しいリファラーURLが導入されました。

参照元 URL の変更

これまで、サイトへのトラフィックのうち Google 画像検索がどれだけ貢献しているかを把握するのは簡単ではありませんでした。そこで Google では、Google 画像検索専用の新しいリファラー URL を導入し、これから数か月かけて順次ロールアウトしていくことにしました。リファラー URL とは HTTP ヘッダーの一部で、これを見るとユーザーが 1 つ前にいたページ(目的のウェブページを訪れるためにクリックしたページ)がわかります。

ウェブサイトへのトラフィックの追跡や分析を行うソフトウェアを開発している場合は、ぜひこの変更にご対応いただければと思います。新しいリファラー URL を取り入れて、Google 画像検索からのトラフィックを識別できるようにしてください。新しいリファラー URL は https://images.google.com です。

サイトデータを Google アナリティクスで追跡している場合は、特に対処の必要はありません。新しいリファラー URL が自動的に適用され、Google 画像検索からのトラフィックを正しく識別できるようになります。なお、この変更は Search Console には影響しません。サイトへのトラフィックに貢献している上位検索クエリの集計リストは、これまでどおりご利用いただけます。

国別のクエリへの影響

新しいリファラー URL には、Google 画像検索で使用する URL と同じ国別コード トップレベル ドメイン(ccTLD)が含まれています。つまり、世界中のほとんどのユーザーは images.google.com からのアクセスとなります。昨年実施した変更(英語)で、世界中のユーザーが検索するとき、デフォルトで google.com が選択されるようにしたのはそのためです。ただし、一部のユーザーは引き続き、国別のサービス(日本なら google.co.jp)に直接アクセスしている可能性があります。その場合は、その国の TLD(たとえば images.google.co.jp)が使用されます。

この変更により、ウェブ上の視覚的なコンテンツがさらに充実することを願っております。ウェブページを Google 画像検索に最適化する方法については、画像公開に関する Google のガイドラインをご覧ください。ご質問、ご意見、ご提案などございましたら、ウェブマスター  ヘルプ フォーラムからお寄せください。

参照元:Google ウェブマスター向け公式ブログ

Chromeブラウザが「https化」を強化

Chromeの最新版68から、「http」で配信されている全ページに対して、ブラウザのURLアドレス先頭に「保護されていません」の表示を行うようになりました。

常時SSL化とは?今さら聞けない基本!」で、詳細を解説していますので参考にしてみて下さい。

まとめ

2018年7月も様々な変更がなされた検索エンジン(Google)ですが、主にSEO担当者様が気をつけるべきなのは、下記2点です。

  1. スピードアップデートへの対応
  2. httpsへの対応

検索エンジン、ユーザーが求める利便性の高いサイト運営を心がけ、検索エンジンの上位表示による集客UPを目指しましょう。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。