2018年8月は、コアアルゴリズムアップデートの影響もあり、SEO順位に大きな順位変動がありました。
今回は、コアアルゴリズムアップデートをはじめとした、2018年8月に起きたSEOトレンドをまとめて紹介していきます。
目次
2018年8月のSEOトレンド
2018年8月もコアアルゴリズムアップデートを中心に、様々なトレンドがありましたので、時系列で紹介していきます。
8月1日(水)
米Googleは、公式 Twitterで「検索エンジンのコアアルゴリズムを更新した」と発表しました。
This week we released a broad core algorithm update, as we do several times per year. Our guidance about such updates remains the same as in March, as we covered here: https://t.co/uPlEdSLHoX
— Google SearchLiaison (@searchliaison) 2018年8月1日
-日本語訳- 今週は広範囲に渡るコアアルゴリズムのアップデートを行いました。年に数回行うもので、このアップデートは3月のガイダンスと同じです。 |
E-A-T(専門性・権威性・信憑性)に関するアップデートと想定されており、下記業界のキーワードが影響を受けたと言われています。
- 医療関係(病院、歯科医院、クリニックなど)
- 美容関係(コスメ、エステなど)
- 健康関係(整体、マッサージ、治療院、健康食品など)
- 教育関係(資格、学習塾、語学学校など)
- 不動産関係(賃貸、売買、不動産投資など)
- 物販関係(通販、中古品販売など)
- 金融関係(クレジットカード、FX、株など)
中でもYMYL(お金と健康)関係は、順位変動が大きかったと言われています。
※YMYL…Your Money Your Life(お金と健康)
8月8日(水)新Search Consoleのインデックスカバレッジを更新
サイト内のインデックス状況を知ることのできるSearch Consoleのインデックスカバレッジが、より正確なデータを取得できるようにシステムを更新しました。
8月21日(火)新Search Consoleにリンクレポートが追加
新Search Consoleにリンクレポート機能が追加されました。
旧Search Consoleでは、被リンクと内部リンクが別々のレポートに分かれていましたが、新Search Consoleでは、1つのレポートにまとめられています。
レポートの精度もより正確になり、リンク数を正確に知ることができるようになっています。
データで見る2018年8月のSEO順位変動
SEOトレンド部分でもご説明した通りに、2018年8月は、コアアルゴリズムアップデートの影響で、大幅な順位変動がありました。
Algoroo
データ参照元:Algoroo
弊社計測データ
データ参照元:弊社計測500サイトの順位変動推移
8/2(木)、8/3(金)と8/22(水)に大きな順位変動が起きていることが見て取れます。
今後のSEO対策
コアアルゴリズムアップデートの実装により、不安を抱いているWebサイト運営者の方も少なくないと思います。
ここからは、今後のSEO対策について、当社の考える考察を紹介していきます。
①Googleを意識し過ぎずにユーザー目線のサイト作りをする
Googleがアップデートをする理由は、ユーザーの求める情報を正確かつ的確に届ける検索エンジンを目指しているため、日々アップデートを行っています。
では、ユーザーの求める情報とは何でしょうか。
それは、オリジナル性があり、ユーザーが知りたいと思っている情報を解決してくれる情報です。
Googleを意識し過ぎてしまうと、ブラックハットSEOを行なったり、キーワードの詰め込みや内容の薄いコンテンツを作成するなど、気付かない間にGoogleのポリシーに違反している場合もあります。
下記のようなポイントを意識し、ユーザーファーストのサイト作り・コンテンツ作りを行うようにしましょう。
- 検索クエリに検索意図を理解する
- 情報は満足できるモノになっているか
- 分かりやすさや読みやすさはどうか
- 内容はオリジナルか
②信頼性・専門性を高めましょう
E-A-T(専門性・権威性・信憑性)の重要性が高まってきています。
下記のようなポイントを強化するようにしましょう。
- 専門分野の勉強
- 資格などの取得
- 経験値や専門性をプロフィールに記載するなどの見える化
- 対象分野での実績
- 内容の正確性(根拠)
E-A-Tの評価には、Googleロボット以外にも“人”が関わって判断していると言われています。
その中で疑問に出てくることは、Web担当者Forumで、Googleのベン・ゴメス氏にインタビューしているので、1部を抜粋して紹介します。
Q:「検索品質の”評価者”は世界に何人ぐらいいて、その中に日本人はいるのか?」
A:「全世界で1万人いる。日本人も複数いる。」
Q:「情報の信頼性の判断に、グーグルは「ブランド」の観点を含んでいるのか? たとえば、オンラインでのブランド露出やそのブランド名に対する情報ニーズなどだ。」
A:「そうした情報は、判断基準としてはもっていない。あくまでもページごとに情報を見て、しっかりした内容をもとにした正当なものであるかを判断している。そのため、ブランドという観点はそこには含まれていない。」
Q:「では、「サイト」という単位は、コンテンツの品質評価には何も影響を与えていないのか。」
A:「あくまでも、われわれの評価基準は「この検索クエリに対して、このページは関連性があるのか」というもの。そのため、サイトという単位は影響しない。」
Q:「だれが書いた情報かの観点は、コンテンツの品質評価には?」
A:「われわれが評価者に指示している内容には、「だれの発言か」ということは含まれていない。そうではなく、ページに書かれている内容が「他の人たちの言っている内容と一致しているか」という観点から見て品質を評価するようにという指示だ。」
まとめ
今回のコアアルゴリズムアップデートは、Google検索の検索精度を高めるために行われたアップデートです。
フェイクニュース(偽ニュース)をはじめ、不正確で根拠の薄いコンテンツは評価されなくなっています。
Google検索における最新の品質向上について(Googleウェブマスター公式ブログ)を参考に、Googleポリシーを理解したSEO対策を行うようにしましょう。
某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。