知らないと話にならない!リスティング広告で使われる用語のまとめ

Webマーケティングに携わる人であれば、『リスティング広告』を施策されていたり、施策の検討を1度はしたことがある人も多いかと思います。

しかし、リスティング広告は、Webマーケティングの中でも『専門用語』が非常に多く、理解に苦しむ人も多くいます。

今回は、リスティング広告を行う上で、最低限知っておくべきリスティング広告で使われる用語のまとめを紹介していきます。

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、検索エンジン(Google/Yahoo!)でユーザーが特定のキーワードを検索した際に、検索キーワードに連動して検索結果に表示される広告のことを指します。(※PPC広告や検索連動型広告とも呼ばれています。)

検索結果のタイトル左下に『広告』と記載されているのが、『リスティング広告』となります。

リスティング広告を行う上で、知っておくべき用語

リスティング広告を行う上では、専門用語が多く使われますので、リスティング広告の基礎を説明する前に『リスティング広告を行う上で知っておくべき用語』を紹介していきます。

リスティング広告で基本となる指標や用語のまとめ

リスティング広告だけではなく、Web広告全般で基本的に利用される指標や用語を下記にまとめました。

●リスティング広告で基本となる指標や用語

■Impression(表示回数)
広告が表示された回数のことを指します。

■クリック数(CTS)
広告がクリックされた回数を指します。

■クリック率(CTR:Click Through rate)
表示された広告に対して、クリックされた割合を指します。
計算式:クリック数÷表示回数

■平均クリック単価(平均CPC)
広告1回のクリックに対して支払う金額を指します。
計算式:費用÷クリック数

■上限クリック単価、入札価格
広告のクリック1回に対して支払い可能な上限金額を指します。

■平均インプレッション単価(平均CPM:Cost Per Mille)
広告1,000回の表示に対して支払う金額の平均を指します。

■上限インプレッション単価(上限CPM)
広告1,000回の表示に対して支払う金額の上限を指します。

■コンバージョン(CV)
広告をクリックしたユーザーが、広告主の設定した目標を達成した回数を指します。
計算式:クリック数×コンバージョン率

■コンバージョン率(Conversion Rate:CVR)
クリック数に対して目標が達成された割合を指します。
計算式:コンバージョン数×クリック数

■コンバージョン単価(Cost Per Action:CPA)
目標1件あたりにかかった費用を指します。
計算式:費用÷コンバージョン数

■平均掲載順位(Rank)
広告が検索結果に表示された順位の平均値を指します。

■合計コスト
広告費用の総額を指します。
計算式:平均クリック単価×クリック数

■バジェット(予算・1日の予算)
キャンペーンで使用する1日あたりの上限予算を指します。

■ROAS(広告投資対効果:Return On Ad Spend)
広告費に対して発生した売上の割合を指します。
計算式:広告から発生した売上額÷広告費×100%

■ROI(投資利益率:Return On Investment)
投資額に対して得られる利益の割合を指します。
計算式:利益÷投資額×100%

■フリークエンシー
一定期間にユニークユーザーが広告を見る平均回数を指します。

■フリークエンシーキャップ
ディスプレイ広告で同一ユーザーに対して広告が表示される回数を制限する機能のことを指します。

●リスティング広告特有の指標や用語

■検索クエリ(Search Terms)
実際に検索窓で入力されたキーワードのことを指します。

■品質スコア/品質インデックス
広告、検索クエリ、リンク先ページと、広告が表示されたユーザーとの関連性を表す指標です。入札単価が同一の場合、品質スコアが高いほど費用は抑えられ、広告掲載順位は高くなります。

■広告ランク(Ad Rank)
品質スコア(品質インデックス)の入札単価に基づいて算出される指標を指します。この広告ランクによって掲載順位が決定されます。
計算式:品質スコア(Google Adwordsのみ)×入札単価

■First Page Bid
検索結果の1ページ目に広告を掲載するために必要な予想入札価格を指します。

■インプレッションシェア
広告表示機会の総数に対して、実際に広告が表示された回数の割合を指します。

■プレミアムポジション
自然検索結果の上部に表示される広告枠のことを指します。検索結果の上部に表示されるため、ユーザーの目に触れる機会が多い枠となります。

■完全一致インプレッションシェア
入札クエリと完全に一致する検索語句により与えられた広告表示機会に対し、実際に広告が表示された割合のことを指します。

■インプレッション損失率-広告ランク
広告表示機会が与えられた際に、広告ランクが低いために広告が表示されなかった割合を指します。

■インプレッション損失率-予算
広告表示機会が与えられた際に、キャンペーン予算設定により、配信調整が行われたために広告が表示できなかった割合を指します。

■掲載率
広告の掲載頻度の割合を指します。
計算式:個別の広告インプレッション数÷合計インプレッション数

■無効なクリック
意図しないクリックや不正なクリックなど、媒体が無効と判断したクリックを指します。

■広告視聴単価(CPV:Cost Per View)
動画1回の視聴に対して支払うコストのことを指します。
計算式:費用÷視聴回数

■上限広告視聴単価(上限CPV)
動画1回の視聴に対して支払う金額の上限コストを指します。

●リスティング広告の機能に関する用語

■コンテンツターゲット
Googleディスプレイネットワークにおいて、指定した検索クエリに関連する掲載サイトに広告を配信する手法を指します。

■プレースメントターゲット
Googleディスプレイネットワークにおいて、広告の掲載サイトを手動で指定する配信方法を指します。

■自動プレースメント
コンテンツターゲットにより、媒体が自動的に決定した広告配信先を指します。
=コンテンツターゲット

■手動プレースメント
広告主が指定した広告配信先を指します。
=プレースメントターゲット

■サイトカテゴリ(トピックターゲット)
媒体があらかじめ分類したWebサイトのカテゴリ単位でディスプレイ広告の配信先をターゲティング設定できる機能のことを指します。

■インタレストカテゴリ
分類されたカテゴリの属性を持つユーザーをターゲティングできるディスプレイ広告のことを指します。

■リマーケティング/リターゲティング
Webサイトを訪問して離脱したユーザーに対して、そのユーザーを追いかけて広告を出すことを指します。

■類似ユーザー
作成したユーザーリストと類似の属性を持つユーザーをターゲティングできるディスプレイ広告のことを指します。

■動的検索広告(DSA:Dynamic Search Ads)
Google Adwordsで「GoogleがWebサイトに基づいて、自動で広告を表示してくれる」機能を指します。

■商品リスト広告(PLA)
Googleマーチャントセンターに商品情報を登録し、AdWrodsのPLA用キャンペーン側で参照するデータを指定する事で、商品にあった検索クエリに広告を掲載する事ができる手法を指します。

■インタレストマッチ
登録した広告とインターネットユーザーの興味関心(閲覧中のページ内容、過去の閲覧履歴や検索キーワード)に関連性があるときに広告を表示する広告掲載方式を指します。

■サーチターゲティング
ディスプレイアドネットワーク(YDN)が配信されるウェブページを訪れると、過去に検索したキーワード(検索履歴)をもとに広告が配信されます。本機能により、キーワード単位での精緻なターゲティングが可能です。 また、スポンサードサーチで運用しているキーワードを併用することで、同じターゲット層へ重点的に訴求できることを指します。

■キャンペーンエクスペリメント
アドワーズアカウントに何か変更を行う場合、その変更がどれだけ効果的だったのかを検証するためのツールを指します。

■拡張CPC(eCPC)
コンバージョンにつながる可能性の高いクリックの入札単価を自動的に引き上げる機能を指します。 拡張CPCは、広告表示がされるたび、推定コンバージョン率が算出されます。

■コンバージョンオプティマイザー
指定した単価でコンバージョンを最大限に獲得できるように入札単価が自動調整されることを指します。 高度な機械学習によって、オークションごとに入札単価が自動的に最適化されます

■サイトリンク
広告にリンクを追加できることを指します。

まとめ

リスティング広告を行う上で、覚える用語はたくさんありますが、まずはここまでに紹介した用語を覚えておけば問題ないでしょう。

一気に覚える必要はありませんので、リスティング広告を行いながら1つ1つ覚えていくようにしましょう。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。