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Webサイト制作費用はピンキリ?Webサイト制作にかかる費用まとめ
Webサイトのメンテナンスは定期的に行う必要があり、時代の流行デザインやUI(ユーザーインターフェイス)は変わりますし、SEO評価のGoogleアルゴリズムも変化します。
一般的には、2〜3年でWebサイトリニューアルを行なうことが多く、長くても5年ほどでWebサイトリニューアルを行うのが一般的です。そんな中、Webサイト制作は手間がかかるため、外部委託するケースが多くありますが、Webサイト制作会社によって、制作費用もクオリティもバラバラです。
今回は、Webサイト制作を行う際に知っておくべきWebサイト制作にかかる費用を紹介していきます。
Webサイト制作で発生する費用に関して

Webサイト制作の費用は、Webサイト制作に関わる人の数と工数(制作時間)によって決まります。そのため、テンプレートデザインのようなあらかじめデザインフォーマットが決まっているWebサイトは、数十万円〜の費用感で制作を行うことができます。逆に1からオリジナルでWebサイト制作を行う際には、下記6点の費用がかかってきます。
- ディレクション費用
- デザイン制作費用
- SEOディレクション費用
- バックエンド開発費用
- フロントエンド開発費用
- ブラウザ検証費用
この6つの詳細をここからは紹介していきます。
1.ディレクション費用
Webサイト制作におけるディレクション費用は、Webディレクターの工数対価となります。Webサイト制作を行う前の打ち合わせやヒアリング、企画書の作成、Webサイト制作の進行管理など、Webサイト制作のはじめから終わりまでを一貫してコントロールするWebサイト制作のブレイン的存在への工数対価です。
- 打ち合わせ(ヒアリング)
- 企画書の作成
- プランニング及びコンセプト設計
- 進行管理
1時間あたりの工数単価でディレクション費用を見積もるWebサイト制作会社もあれば、Webサイト制作費用全体の○%をディレクション費用として換算しているWebサイト制作会社もあります。
2.デザイン制作費用
UI/UXの設計からビジュアルデザインの制作までを行う、Webデザイナーへの工数対価となります。必要があればロゴ作成やイラスト制作までを行い、Webサイトのイメージを決定付ける大切な役割を担っています。
- UI/UX設計・画面設計書の作成
- ビジュアルデザインの制作
- ロゴ制作
- イラスト制作
デザインクオリティの技術部分もそうですが、クライアントやディレクターとコミュニケーションを取り、クライアントのイメージをカタチにする役割を担っていますので、コミュニケーションスキル部分もみるようにしましょう。Webサイト制作において、コミュニケーションロスが発生してしまうと、全く違うイメージのクリエイティブができてしまうことに繋がります。
3.SEOディレクション費用
どれだけ綺麗なクオリティの高いWebサイトを制作しても“ユーザーの目に触れる機会”がなければ意味がありません。その上で、ディレクターやデザイナーと連携を取り、サイト内部のSEO設計を行うSEOエンジニアへの工数対価となります。
- SEO競合調査
- メインキーワード/ミドルキーワード/スモールキーワードの設計
- SEOサイトマップの策定
- 各種タグの設計
意外とSEOディレクションを行わないWebサイト制作会社もありますので、費用もそうですが、Webサイト制作の項目の中にSEOディレクションが入っているかを確認するように注意しましょう。また、Googleガイドラインに乗っ取って制作を行なってイルカなどの情報も事前に知るようにしましょう。
4.バックエンド開発費用
RubyやPHPなどを用い、Webサイト制作に関わるシステム部分を開発するWebエンジニアへの工数対価となります。通販サイトや複雑な設計のサイトなどにはMustとなりますが、企業のコーポレートサイトの場合などには必要ない場合もあります。
- システム設計
- RubyやPHPなどを用いたシステム開発
- 各種機能開発
- サーバ設定作業
Webサイト内に機能を利用したい場合などにはバックエンド開発は必須となります。Webサイト制作において、どのような機能を持ったWebサイトを制作したいかを予め見積もり前に洗い出しておくといいでしょう。
5.フロントエンド開発費用
HTMLやCSS、Javascriptなどを用いてWebサイトのフロント部分を開発するWebエンジニアへの工数対価となります。フロントエンドの開発費用は、デザイン制作後に必要となります。
- システム設計
- HTMLマークアップの実装
- CSSの実装
- JavaScriptの実装
- Webサイト設計のドキュメント作成
フロントエンドのWebエンジニアは、ユーザーが使いやすいと思えるようなWebサイト制作に繋がる部分を担っています。様々なOsが出ている中で、どのOsで見てもクオリティの高いWebサイトであるようにするのが、フロントエンドのWebエンジニアの仕事です。
6.ブラウザ検証費用
Webサイト制作が完了したら、各ブラウザでの検証を行う必要があります。Safariでは綺麗に見えるけど、FireFoxで見るとデザインがズレているなどのWebサイト制作におけるトラブルを避けるために行います。
- Internet Explore
- Chrome
- Safari
- FireFox
上記のようなブラウザに加え、どのデバイスのどのブラウザなのかを検証する必要があります。例えば、iPhoneでSafariを使う人もいれば、Chromeを使う人もいます。あれもこれも検証してしまうと費用がかかってしまいますので、一般的に使われるブラウザのみを最低でも検証するようにしましょう。
Webサイト制作の費用

1つのWebサイト制作を行うには、5〜6名程度がWebサイト制作に関わることになります。下記の見積もりはあくまで参考ですが、Webサイトのページ数によっても費用は変わりますし、バックエンドやフロントエンドでシステムの開発が必要な場合などには、開発費用が更にかかります。
項目 | 工数(1時間1万円の場合) | 単価 | 税込価格 |
ディレクション費用 | 35時間 | 35万円 | 37.8万円 |
デザイン制作費用 | 30時間 | 30万円 | 32.4万円 |
SEOディレクション費用 | 30時間 | 30万円 | 32.4万円 |
バックエンド開発費用 | 30時間 | 30万円 | 32.4万円 |
フロントエンド開発費用 | 30時間 | 30万円 | 32.4万円 |
ブラウザ検証費用 | 30時間 | 30万円 | 32.4万円 |
合計 | 185時間 | 185万円 | 199.8万円 |
Webサイト制作の注意点

制作費用が安いというだけで、安易に制作費用の安い会社に任せることは辞めましょう。安いのにも理由がありますし、高いのにも理由があります。どのような費用換算をしているのか、Webサイト制作において、何にどのぐらいの費用がかかっているかなどの内訳を見ることも重要です。
勿論、クラウドワーカーの中には優秀な方もたくさんいますが、安いという理由だけでクラウドソーシングでWebサイト制作の発注を行い、納期が大幅に遅延してしまうなども聞いたりします。Webサイト制作会社に任せたからトラブルが絶対にないということはありませんが、費用だけではなく、その費用がかかっている内訳を理解し、Webサイトの制作を行うようにしましょう。

某IT企業に勤める一介のマーケッター。デジタル領域のマーケティングを中心に15年で300社以上のデジタルマーケティング支援に従事。2児の父。趣味はサウナとギター。